PowerToysのインストール方法&できることの一覧
ヤゴコロ研究所に訪問いただきありがとうございます。東大生ブロガーの西片(@nskt_yagokoro)です
今回はPowerToysのインストール方法と機能について解説していきます
手元のWindows11環境とWindows10環境で動作確認していますがバージョンによっては使用できない可能性もあります。あらかじめご了承ください
※新機能が追加され次第、情報を追加していきます
PowerToysとは?
PowerToysというのはMicrosoftが提供しているWindows向けの拡張ツールです
特定のソフトや機能を指す用語ではなく、ちょっとした便利機能をひとまとめにしたようなものとなっています
Windows 95時代から開発されているらしく、Windows XPを最後に提供されていませんでしたが、2019年にWindows 10向けソフトとして復活を果たしたようです。もちろん無料で導入できます
PowerToysを導入することで、Windowsの標準機能だけでは実現できないような複雑な操作を簡単に実行できるようになるため、インストールしておいて損はないでしょう
PowerToysの導入方法
以下のリンクからダウンロードできます
少し下にスクロールすると、Assetesの部分に「PowerToysSetup-….exe」というリンクがあるので、クリックしてください
ダウンロードが完了したら、ダウンロードフォルダに保存されている「PowerToysSetup-….exe」を実行します
あとは表示されるメッセージ通りに設定していけばOK(基本的に「はい」か「Next」で大丈夫です)
Power Toysの機能・できること
ここからはPowerToysでできることを紹介してきます
Awake:特定のウィンドウを常に最前面に
「Awake」は特定のウィンドウをピン留めして常に最前面に表示させるための機能です
デフォルトだと「Windows」+「Ctrl」+「T」で有効化するようになっています
隠れてほしくないウィンドウがある場合には、この機能を使って手前に表示させておくといいでしょう
設定画面からはピン留めしたウィンドウの境界線のデザインやピン留め時のサウンド、ピン留めから除外するアプリなどを設定できます
Color Picker:色コードの取得
Web開発やデザイン系の仕事をしていると「この色のカラーコードは何だろう?」と思うことが結構ありますよね?
そういうときに使えるのが「Color Picker」です
この機能はマウスオーバーすることでディスプレイ上の色コードを瞬時に教えてくれるという優れもの。
使い方は簡単です。「Windows」「Shift」「C」の3種類のキーを同時に押してColor Pickerを有効化し、調べたい場所にポインターを移動させるだけ。
いちいち右クリックする手間すら不要なのでサクッと使うことができます
表示されたカラーコードをクリックすると自動でコピーされるので、そのまま貼り付けることも可能です
FancyZones:複数ウィンドウの位置調整
「FancyZones」は複数のウィンドウを画面上にキレイに並べる機能です
Windowsの標準機能でも「Windows」+「→」や「Windows」+「←」でウィンドウを整列させることが可能ですが、2分割しかできないのがネックでした
しかしながら、FancyZonesを使うことで、より細かくウィンドウの配置を調整できるようになります
はじめにウィンドウの配置を設定しておけば「Shift」を押しながらウィンドウを動かすことで、設定した配置にウィンドウを配置できるようになるという仕組みです
配置は「レイアウトエディターの起動」から変更できます
初期状態だと「レイアウトなし」「フォーカス」「列」「行」「グリッド」「優先順位グリッド」の6種類の配置が用意されていますが、「新しいレイアウトの作成」をクリックすることで自分の好きな配置を作成することも可能です
FancyZonesは設定項目が多く、レイアウト以外にも「除外するアプリ」や「アクティブ化のショートカット」などを細かく変更できます
File Explorer add-ons:ファイル・アイコンのプレビュー
「File Explorer add-ons」はエクスプローラーを強化する機能です
エクスプローラー上でファイルを選択し「Alt」+「P」のショートカットキーを使用するとファイルのプレビューを表示させることができますが、一部のファイル形式はプレビューできません
しかし、File Explorer add-onsを導入すれば、以下のファイル形式をプレビューできるようになります
- SVG(.svg)
- Markdown(.md)
- 開発者ファイル(.cpp、.pyなど)
- PDF(.pdf)
- Gコード(.gcode) ※サムネイルが埋め込まれたもののみ
また、以下のファイル形式でアイコンのプレビューを有効化できます
- SVG(.svg)
- PDF(.pdf)
- Gコード(.gcode) ※サムネイルが埋め込まれたもののみ
- STL(.stl)
Image Resizer:画像ファイルのサイズを変更
「Image Resizer」は、その名の通り画像ファイルのサイズを変更できる機能です
画像ファイルを右クリックして「その他のオプション」をクリックすると「画面のサイズ変更」というボタンが出てきます
これをクリックすると画面サイズを指定する画面に移動します
サイズは以下の5種類が選択可能です(ピクセル数は設定画面から変更可能)
- 小:854 × 480 ピクセル以内に変更
- 中:1366 × 768 ピクセル以内に変更
- 大:1920 × 1080 ピクセル以内に変更
- 電話:320 × 568 ピクセル以内に変更
- カスタム:自分でピクセルを指定
その他、オプションとして以下の項目を設定可能です
- 画像は縮小するが、拡大しない
- 画像の向きを無視する
- 元の画像のサイズを変更する(コピーを作成しない)
- レンダリングに影響しないメタデータの削除
PowerToysの設定画面からは変換後のファイルサイズ以外にも様々な項目を設定できます↓
- フォールバック エンコーダー
- JPEG 品質レベル (%)
- PNG インターレース
- TIFF 圧縮
- 出力後のファイル形式
- ファイルの変更されたタイムスタンプ
出力後のファイル名は以下のパラメータを使って指定できます(日本語を含めることもできます)
- %1:元のファイル名
- %2:サイズの名前
- %3:選択した幅
- %4:選択した高さ
- %5:実際の幅
- %6:実際の高さ
Keyboard Manager:ショートカットキー等の変更
Keyboard Managerはキーの機能を細かく変更できるというものです
特定のキーを他のキーとして動作させたり無効化したりすることができます
打ちづらいキーを別のキーに置き換えたり、誤って押してしまいがちなキーを無効化したりするといいでしょう
キーを変更させるだけでなく、ショートカットキーを変更することも可能となっています
ただし、すべてのショートカットキーを変更できるわけではないので注意が必要です
マウス ユーティリティ
マウスを強化するための機能です。以下の機能が使えるようになります
- マウスの検索:「マウスをシェイク」または「左のコントロールキーを2回押す」でマウスポインターにフォーカスできます
- マウス蛍光ペン:「Windows」+「Shift」+「H」でクリックの強調表示を使用する
- マウスポインターの十字線:「Ctrl」+「Alt」+「P」でマウスポインターの周りに十字線を表示させます(デフォルトでは無効)
Power Rename:ファイル名・フォルダ名の一括変更
Power Renameはファイル名やフォルダ名を一括で変更する機能です
エクスプローラーでファイルを右クリックし「その他のオプション」から「PowerRename」を選択すれば使えます
使い方は非常に簡単です。Wordなどの置換機能と同じように、検索前の文字列と変換後の文字列を指定するだけで一括変更できます
オプションとして、正規表現を使用したり、大文字と小文字を区別したりすることも可能です
正規表現を使いこなせれば、かなり強力なツールになりうると思います
PowerToys Run
アプリなどを検索可能な検索ボックスを表示します
ショートカットキー「Alt」+「Space」で使用可能です
素早くアプリを起動させたい場合に重宝します
Shortcut Guide
Windowsキーに関連するショートカットキーをオーバーレイで一覧表示してくれる機能です
デフォルトだと「Windows」+「Shift」+「/」で起動できます
ショートカットキーを忘れてしまいがちな人は活用してみるといいでしょう
ビデオ会議のミュート
マイクとカメラをミュートするショートカットキーが使えるようになる機能です
新型コロナウイルスの流行以降はZoom等のビデオ会議ツールを使う機会が増えた方も多いと思います
そういう方にとってはミュートを一瞬で制御できる本機能は最高の機能といえるでしょう
デフォルトだと以下のようにショートカットキーが設定されています
- カメラとマイクの両方をミュートする:「Windows」+「Shift」+「Q」
- マイクのみをミュートする:「Windows」+「Shift」+「A」
- カメラのみをミュートする:「Windows」+「Shift」+「O」
なお、この項目を変更するには管理者として実行する必要があります