【オフラインも可】Chromeの設定・パスワード等を移行(エクスポート&インポート)する方法
ヤゴコロ研究所に訪問いただきありがとうございます。東大生ブロガーの西片(@nskt_yagokoro)です
今回はGoogle Chromeに保存されているパスワードやブックマークを移行する方法を紹介していきます。バックアップなどの際に参考にしてください
※Windows11とWindows10、macで動作確認済みです。他のバージョンでも設定方法に大差はないと思います
オンラインの同期でも移行できるが…
Googleアカウントを使ってChromeにログインしている場合、同期をオンにしておけば手動でデータ移行をする必要はありません
同期をオンにすることで、ネットを介してユーザーデータが共有されるので、同じGoogleアカウントを使って新しいパソコンのChromeにログインすれば、何の設定をしなくてもデータを引き継ぐことができます
同期可能なデータにはパスワードやブックマーク、閲覧履歴などが含まれており、ほぼすべてのデータが共有されると言っていいでしょう
ただし、完全にすべてのデータが同期できるわけではないので、必要に応じて手動による移行作業を実施してください
その他、「重要なデータをネットを使って同期させるのは怖い」とか「セキュリティ上の理由からネット接続を禁じられている」といった場合にも、手動でのデータ移行が必要になってきます
オフラインで移行する手順
まずはGoogleアカウント等を使わずにデータをインポート&エクスポートする手順を解説していきます
解説とはいっても非常に簡単ですので、肩の力を抜いてお読みください
パスワードのエクスポート(出力)
まずはChromeに保存されているパスワードをエクスポート(出力)していきます
Chromeを開いたときに右上の方に表示されるメニューボタン(3つの点が縦に並んだアイコン)をクリックします
すると、下の方に「設定」ボタンが出てくるのでクリック
下記の画像のような設定画面が開くはずです
左上のメニューボタン(横棒が縦に3つ並んだボタン)があるのでクリック
続いて「自動入力」>「パスワード」と進むと、下のほうに保存済みのパスワードが一覧表示されます
「保存したパスワード」と書かれた部分の右側にメニューボタン(3つの点が縦に並んだアイコン)があるのでクリックしてください
「パスワードをエクスポート」が出てくるのクリック
すると「エクスポートしたファイルを閲覧できるユーザーにパスワードを知られてしまう可能性があります。」という警告文とともに「パスワードをエクスポート」というボタンが出てくるかと思います
迷わず「パスワードをエクスポート」をクリックしてください
あとはパソコンのパスワードを入力して保存先のフォルダを選ぶだけです。ChromeのパスワードがCSVファイルとして選択したフォルダに保存されます
ブックマーク等の出力
先ほどはパスワードを手動でエクスポートしましたが、それ以外のユーザーデータは手動で出力しなくても予めフォルダに保存されています
ユーザーデータの保存場所は以下の通りです
・Windows: C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default
・mac: ~/Library/Application Support/Google/Chrome/Default
上記のファイルパスにしたがって移動していくと「Default」というフォルダが見つかるはずなので、フォルダごとコピーしてUSB等に貼り付けてください
もし「Default」フォルダが見つからない場合には、以下の手順で隠されているフォルダーを表示しましょう
- スタートボタン(Windowsのマーク)をクリック
- 上の検索ボックスに「コントロールパネル」と入力する
- 最も一致する検索結果からコントロールパネルを開く
- 「デスクトップのカスタマイズ」をクリック
- 「エクスプローラーのオプション」をクリック
- 上の「表示」タブをクリック
- 「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」をクリックした後「OK」ボタンをクリックする
これでDefaultフォルダが表示されるようになるので、フォルダごとコピーしてください
ブックマーク等のインポート
続いては移行先のパソコンを開いて作業していきます。新しいPCにもChromeがインストールされていることを前提に話していくので、まだの人はインストールを済ませておいてください
ブックマーク等のユーザーデータを新しいパソコンのChromeに適用させるには、先ほどコピーした「Defalut」フォルダを新しいPCの「Defalt」フォルダと入れ替えるだけでOKです
Windowsなら「User Data」フォルダの中に、macなら「Chrome」フォルダの中に「Defalt」フォルダをドラッグアンドドロップすると「ファイルを置き換えますか?」と表示されるので置き換えを選択します
これでブックマーク等のユーザーデータが移行できました
パスワードをインポートする方法
続いてはパスワードをインポートする手順です
パスワードをインポートする機能はデフォルトだと使えないようになっているので、設定をいじって機能を有効化しておきます
まずは、いつもどおりChromeを開いて上のアドレスバー(URLを入力する部分)に下記の文字列を入力してEnterを押してください
chrome://flags/#password-import
すると英語で何やら書かれた画面が表示されるかと思います↓
一番上に「Password import」という項目があるので、その右側にある「Default」を「Enabled」に変更してください
すると、右下に「Relaunch」が出てくるはずなので、クリックしてChromeを再起動させます。これで準備完了です
再起動後、画面右上の方に表示されるメニューボタン(3つの点が縦に並んだアイコン)をクリックします
左上のメニューボタン(横棒が縦に3つ並んだボタン)があるのでクリック
続いて「自動入力」>「パスワード」と進むと、下のほうに保存済みのパスワードが一覧表示されます
「保存したパスワード」と書かれた部分の右側にメニューボタン(3つの点が縦に並んだアイコン)があるのでクリックしてください
すると、先ほどは表示されなかった「インポート」というボタンが出現するのでクリック
ファイルの選択画面に移行するので、冒頭で作成したパスワードデータのCSVファイルをえらんでください
これでパスワードの移行が完了しました
念のため、パスワードのインポート設定を元に戻しておきます
先ほどと同様に、アドレスバー(URLを入力する部分)に下記の文字列を入力してEnterを押してください
chrome://flags/#password-import
一番上に「Password import」という項目があるので、その右側にある「Enabled」を「Default」に変更してください
あとは、右下に「Relaunch」を押せば完了です
Googleアカウントでの同期は嫌&手動の移行も面倒な場合は…
中には「Googleアカウントでパスワードを同期するのは嫌だけど、手動でパスワードを移行させるのは面倒…」という方もいるかもしれません
そういう場合には、1Passwordというサービスを利用しましょう
1Passwordというのは、いわゆるパスワード管理ツールの一種。デバイス間でのパスワードの共有が簡単になります
Chromeに限らず、様々なソフト・アプリのパスワードが管理できるので、スマホでもPCでも使えて非常に便利です。
この手のツールはセキュリティが怖いですが、1Passwordは利用者が多いですし、今まで情報が漏洩したケースもないので、比較的安心して使えるかと思います
1Passwordの詳細については以下の記事を参考にしてください