「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示される原因と対処法【出ないようにする方法も】
ヤゴコロ研究所に訪問いただきありがとうございます。東大生ブロガーの西片(@nskt_yagokoro)です
今回はWindowsパソコンで「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」が出てくる原因、対処法、非表示にする方法を紹介していきます
なお、本記事ではWindows11での操作方法を紹介していますが、Windows10以前のバージョンでも同様の手順で対処できます
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」の意味
Windowsパソコンでアプリをインストールする際に「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」などという表示を見たことがある方も多いかと思います
少し回りくどい言い回しですが、要は「このアプリをパソコンに入れてもいい?」という意味です
これのメッセージは「ユーザーアカウント制御」と呼ばれています
2006年にリリースされた「Windows Vista」以降のWindowsに搭載されているセキュリティ機能の一種で、英語名で「User Account Control Setting」や「UAC」などと呼称されることもあるようです
ユーザーアカウント制御の目的は「悪意のあるプログラムがパソコンに導入されるのを防ぐ」ことです
パソコンにアプリ等がインストールされる際に「本当にインストールしてもいいの?」と使用者に確認を求めることで「いつの間にかコンピューターウイルスをインストールしてしまった…」という事態を防いでいるわけです
ちなみに、ユーザーアカウント制御で表示されるメッセージはWindowsのバージョンによって異なります
- Windows7とWindows8:次のプログラムにこのコンピューターへの変更を許可しますか
- Windows10とWindows11:このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?
「はい」を選んでも問題ない?
先述した通り、ユーザーアカウント制御の目的は「本当にこのアプリをインストールしてもいいの?」と使用者に確認を求めることです
パソコンにアプリ(ソフト)を導入する際には、「アプリの公式サイトからダウンロード」→「ダウンロードしたファイル(.exe)をダブルクリック」→「インストーラーを起動」という手順を踏むのが一般的。
もし、ダウンロードしたファイル(.exe)をダブルクリックした直後に「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」が表示された場合には、特に迷う必要はありません
以下の項目を確認した上で、怪しくないと判断した場合には「はい」をクリックしましょう
- アプリの名前:これからインストールするアプリ(ソフト)の名前
- アプリの発行元:アプリの開発元
- ファイルの入手先:アプリをインストールする場所
逆に、ダウンロードしたファイル(.exe)をダブルクリックしたわけでもないのに、突然「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」が表示された場合には注意が必要です
「アプリの名前」等に身に覚えがない場合には「いいえ」を選択してください
ただし、Windowsの設定をいじる際に使う「レジストリエディタ」などを起動する場合には、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」が急に出てくることもあるかもしれません
こういうときには自己責任で「はい」を選び、Windowsの設定をいじってください
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」を非表示にする方法
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」はアプリをインストールしようとするたびに出てくるので、鬱陶しく感じる方も多いかと思います
そこで、このメッセージが表示されないように設定を変更する手順を紹介していきます
ただし、先ほど申し上げたように、このメッセージ(ユーザーアカウント制御)は悪いコンピューターウイルスを導入しないようにするためのものです
ユーザーアカウント制御をオフにするのはセキュリティ的に推奨されていないので、以降の設定は完全に自己責任でお願いします
まずは、コントロールパネルを起動させてください
Windows11をお使いの場合、以下の手順でコントロールパネルを開けます
コントロールパネルの起動と設定
Windowsのアプリ一覧の中に「Windowsツール」という便利な機能がひとまとめになったアプリがあるので、そちらからアクセスします
まずはスタートボタン(Windowsのアイコン)をクリックしてください
右上に「すべてのアプリ」とあるのでクリックしてください。パソコンにインストールされているアプリの一覧が表示されます
その中に「Windowsツール」があるのでクリック
すると、何やら見慣れないアプリがたくさん出てきたはずです。この下のほうに「コントロールパネル」という項目があるのでダブルクリックして起動してください
以下のような画面が出てくると思います。出てこない場合は、右上の「表示方法」を「カテゴリ」に切り替えてください
この中の「システムとセキュリティ」をクリック
上のほうに「ユーザーアカウント制御設定の変更」があるのでクリック。(見当たらない場合は、左側の「システムとセキュリティ」をクリックしてみてください)
すると、上の画像のような設定画面が表示されるので、左側のスライダー(青の横棒)を動かして設定を変更し「OK」を押してください
スライダーを上にするほど「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」が表示される頻度が増えます
スライダーは以下の4段階で変更可能です
- 常に表示する
- アプリがコンピューターに変更を加えようとする場合のみ通知する
- デスクトップを暗転しない
- 常に表示しない
常に表示する
スライダーを一番上にすると、次の場合に常にユーザーアカウント制御のメッセージが表示されるようになります
- アプリがソフトウェアをインストールしようとする場合、またはコンピューターに変更を加えようとする場合
- ユーザーがWindows設定を変更する場合
定期的に新しいソフトウェアをインストールしたり、知らないWebサイトにアクセスしたりする場合に推奨されるとのことです
アプリがコンピューターに変更を加えようとする場合のみ通知する
スライダーを上から2番目の位置にすると、アプリがコンピューターに変更を加えようとする場合のみメッセージが表示されるようになります
デフォルトだとこちらが設定されているはずです
なお、ユーザーがWindows設定を変更する場合にはメッセージが表示されなくなるので注意してください
Microsoftによれば、使い慣れたアプリを使用したり、既知のWebサイトにアクセスしたりする場合に推奨されるとのことです
デスクトップを暗転しない
スライダーを上から3番目の位置にすると、メッセージが表示される際に、デスクトップが暗転しなくなります
メッセージの表示頻度はスライダーを上から2番目に設定した場合と変わりません
通知しない
完全にメッセージが表示されなくなります