Googleマップで緯度経度を表示&検索する方法
ヤゴコロ研究所に訪問いただきありがとうございます。東大生ブロガーの西片(@nskt_yagokoro)です
今回はGoogleマップで緯度・経度を表示する方法や緯度・経度を指定して検索する方法を紹介していきます
緯度や経度の表記について
Googleマップで緯度や経度を表示したり、緯度や経度を指定して検索したりする方法を紹介する前に、緯度・経度の表記について解説しておきます(興味のない方は次の段落まで読み飛ばしてください)
緯度や軽度の表記法は以下の3種類が主に使われています
- 度分秒(DMS)表記
- 度分(DMM)表記
- 度(Dgree)表記
時刻と同じように小数点以下を60進法で表記するのが「度分秒(DMS)表記」なのに対し、すべての桁を10進法で表したのが「度(Dgree)表記」となっています
ただし、DMS表記で秒を小数表示にする場合には、小数点以下の数字を10進法で表記するので注意してください
なお、DはDgree、MはMinute、SはSecondの略です
表記法 | 緯度経度の表記例 |
度分秒(DMS)表記 | 北緯35度42分48秒 東経139度45分44秒 |
度分(DMM)表記 | 北緯35度42.8分 東経139度45.7333分 |
度(Dgree)表記 | 北緯35.713333度 東経139.762222度 |
ちなみに度分秒(DMM)形式は以下の方法で度(Degree)に変換できます
「A度B分C秒」=「A+B÷60+C÷3600 度」
余談ですが、同じ地点の緯度経度を調べても地図によって数値が異なる場合があります
これは、測量の際の基準が異なるために発生する現象です
日本では「日本測地系」と「世界測地系」の2種類が主に使われており、それぞれの基準は以下のようになっています
- 日本測地系:旧国立天文台跡地(港区麻布台)を経緯度原点とする
- 世界測地系:地球の重心を座標系の原点と定める
日本では平成14年4月からは世界測地系に移行されることになったので、それ以前のデータを参照する場合には注意が必要です
Googleマップで指定した場所の緯度や経度を表示する方法
Googleマップで指定した場所の緯度・経度を表示するのは非常に簡単です
パソコンで緯度経度を表示する方法
PCでGoogleマップを開いている場合、緯度・経度を知りたい地点にマウスポインタを移動させて右クリックしてください
続いて「この場所について」と項目が出てくるのでクリックします
すると、地図上に灰色の目印が表示されて、その地点の郵便番号、住所、緯度、経度が画面の下に表示されます
表示される緯度・経度は度(Dgree)表記ですが、クリックして詳細をすれば度分秒(DMS)形式も確認可能です
スマホ(iPhone、Android)で緯度経度を表示する方法
スマホアプリ版のGoogleマップでも緯度経度を表示することが可能です
まずは、緯度経度を知りたい地点を指で長押ししてください
すると、地図上に赤い目印が表示されて、画面の下のほうに「指定した地点」と書かれたメニューが出現されます
続いて、画面下のメニューを下から上に向かってスワイプすると詳細情報が表示されます
これで緯度経度が表示されたはずです
なお、ブラウザ版のGoogleマップを使っている場合にも、ほぼ同様の手順で緯度経度を確認できます
Googleマップで緯度経度を指定して検索する方法
Googleマップでは緯度経度を指定して検索することも可能となっています
ただし「北緯35度42分48秒 東経139度45分44秒」のように日本語表記では検索できません
日本語の緯度経度表記をGoogleマップで検索できる文字列に変換する必要があります
先述した通り、緯度経度の表記法がいくつか存在するので、自分の調べたい緯度経度の表記法にしたがって入力してください
緯度経度の表記 | Googleマップでの入力 |
度 分 秒 (DMS形式) | 北緯、南緯、東経、西経を削除して 度を「°」、分を「”」に、秒を「’」に変換 |
度 分 (DMM形式) | 度と分の間にスペース、緯度と経度の間に「,」 |
秒 | 緯度と経度の間に「,」 |
以下に例を示しておきます
緯度経度の表記例 | Googleマップでの入力 |
北緯35度42分48秒 東経139度45分44秒 | 35°42’48″139°45’44” または 35°42’48″N139°45’44″E |
北緯35度42.8分 東経139度45.7333分 | 35 42.8,139 45.7333 |
北緯35.713333度 東経139.762222度 | 35.713333,139.762222 |
なお、北緯を表す「N」や南緯を表す「S」、東経を表す「E」、西経を表す「W」は省略してもOKです
また、DMS表記では緯度と経度の間にスペースやカンマを入れても検索できます