【Qi】ワイヤレス充電のメリット・デメリットとオススメの充電器【仕組みも】
ヤゴコロ研究所に訪問いただきありがとうございます。東大生ブロガーの西片(@nskt_yagokoro)です
今回はワイヤレス充電の原理を解説した上で、メリット・デメリットは何なのかについて解説していきます
後半ではオススメの充電器も紹介するので、ぜひ最後まで読んでいってください
ワイヤレス充電とは?仕組みも解説!
「そもそもワイヤレス充電って何?」「どんな仕組みなの?」という人のために、ワイヤレス充電の概要と原理を解説していきます
そんなのいいからワイヤレス充電のメリット・デメリットを教えて!という人は読み飛ばしてください
まずワイヤレス充電の概要について。ワイヤレス充電というのは、その名の通り「充電テーブルにつなぐこと充電できる」という便利な機能のこと。
皆さんの中には「Qi」なんて言葉を聞いたことのある方もいるかもしれません。Qi(チー)とはワイヤレス充電の国際標準規格の名称で、普通ワイヤレス充電と言ったらQiのことを指します
ワイヤレス充電にも色々な方式がありますが、Qiでは「電磁誘導方式」が使われています。電磁誘導は中学の理科で習うので知っている方も多いはずです
ワイヤレス充電器には磁場を発生させるコインが内蔵されています。コイルというのは導線をグルグル巻きにしたアレです。このコイルに電流を流すと磁界が変化します
この状態でワイヤレス充電に対応したスマホを近づけると、磁界の変化に逆らう向きにスマホの中にあるコイルに電流が流れます。この現象を充電に使ったのがワイヤレス充電です
「電磁誘導が理解できない!」という人は、料理で使うIHを思い浮かべてください。IHってやかんや鍋をケーブルで接続しているわけじゃないのに、電源を入れると熱くなりますよね。
それと同じ原理で、充電器とスマホをコードで直接つながなくても、上に置いただけで充電できるのがワイヤレス充電(Qi)ってわけです
ちなみにQiという言葉は「気」の中国語読みが由来とのこと。こういうのに中国語が用いれれる例はあまり聞かないので個人的には意外です
ワイヤレス充電・Qiのデメリット
充電速度が遅い
個人的に1番気になるのが「充電速度の遅さ」です
もちろん使用する機種にもよりますが、一般的にワイヤレス充電は有線による充電よりも遅い傾向にあります(一部例外除く)
テレワークの方のように自宅から出る機会の少ない方は気にならないかもしれませんが、常に電源を確保しにくい生活スタイルの場合には給電速度の遅さは足かせになります
出かける直前など速く充電したい場合には、ワイヤレス充電ではなく、素直に有線で充電するようにしましょう
逆に「就寝中にしか充電しない」という人は充電速度の遅さは気にならないはずです
デメリットに含めて良いか分かりませんが「対応した機種でしか使えない」というのもワイヤレス充電の難点かと思います
充電中は操作しにくい
ワイヤレス充電は「充電しながら操作しにくい」ってのも結構痛いです
もちろんワイヤレス充電中も操作はできるのですが、動作原理からも分かるように、充電したいスマホを常に充電器の上に置いておく必要があります。
つまり「寝転びながら使う」という場合には、ワイヤレス充電を使用したまま操作できなくなるわけです
「スマホを持ち上げた状態で充電したい!」という時には充電ケーブルが必須になります
発熱が凄まじい
「発熱が凄まじい」っていうのもワイヤレス充電のデメリットと言えるでしょう
機種によっては熱くなりすぎて壊れるんじゃないかと心配になるくらい発熱がヒドいです
充電ケーブルにつないで充電しても発熱は起きますが、ワイヤレス充電の発熱はあんなもんじゃないです
単に熱くなるだけならマシなのですが、温度の上昇はバッテリーの劣化にもつながるので、もうちょい技術が進歩して発熱を抑えてくれると嬉しいと思います
ちなみに冷却ファンを搭載した充電器も売っているので、発熱が気になる方はそちらを購入しましょう↓
位置がずれると充電できない
先ほど「ワイヤレス充電はIHヒーターに似ている」と言いました
IHヒーターって、上にのせる器具の位置がズレると温まりづらくなりますよね?
あれと同じで、ワイヤレス充電も位置が悪いと充電できなくなります
有線だと、よほどのことがない限り充電できないことはないので、「状況によっては充電できない」というのは意外と大きなデメリットかと思います
「充電してるつもりが全く充電できてなかった…」なんてことになったら最悪なので、ワイヤレス充電をする場合には、しっかり充電できているか確かめるようにしましょう
ワイヤレス充電のメリット
ここまではワイヤレス充電のデメリットについて解説してきましたが、もちろんメリットも存在します
充電ケーブルを挿す手間が省ける
ワイヤレス充電最大のメリットは、やはり「充電ケーブルを挿す手間が省ける」ことでしょう
「ケーブルを差し込むのなんて一瞬で終わるじゃん」と思うかもしれませんが、実際ワイヤレス充電を使ってみると意外と便利です
あと、ケーブルを抜き差しする必要がないので、片手での簡単に充電したり外したりできるのもGoodポイント
また充電ポートが占有されないため有線でデータを送受信している際にも充電できます
充電ケーブルの劣化を心配せずに済む
当たり前ですが、ワイヤレス充電では充電ケーブルを使用しないので、充電ケーブルの劣化が起きません
特にiPhoneの充電ケーブルは劣化しやすいので、付け根の部分が黄色く変色してしまっている方も多いと思います
そういう充電ケーブルを使用していると発火の危険があるので非常に危険です。充電ケーブルの劣化が気になるなら、ワイヤレス充電を導入するのもアリかと思います
オススメのワイヤレス充電器
エレコム W-QA14WF
個人的に一番オススメなのが、エレコムのQi対応充電器「W-QA14WF」
入力端子が最近のAndroidスマホと同じUSB Type-Cなのが嬉しいポイントです
めちゃくちゃ機能が充実しているってわけではないですが、単にデザインがかわいらしいので気にいっています
エレコム EC-QS03BK
エレコムの「EC-QS03BK」もオススメです。スマホを立てかけて充電するタイプのワイヤレス充電器となっています
出力は5Wと10Wに対応。Qi充電用コイルは上下に動かすことができるので、スマホの置き方にあわせて最適な位置に調整できます
ワイヤレスのモバイルバッテリーもある
藤本電業 ワイヤレスモバイルバッテリー10000mAh
ワイヤレス充電に対応したモバイルバッテリーが欲しいなら、藤本電業の「ワイヤレスモバイルバッテリー10000mAh」がオススメです
この製品は多くのワイヤレス充電対応スマホで採用されている国際標準規格「Qi(チー)」に対応しており、本体の上にスマホを置くだけで充電できます
USB-AとUSB Type-Cのポートも備えているため、ワイヤレス充電しながら別の機器を有線で充電するっていう使い方も可能です
出先でワイヤレス充電が必要になるケースは少ないかもしれませんが、有線でもワイヤレスでも充電できるというのは便利ですよね