僕がKindleで本を買わない理由と代わりの電子書籍ストア【デメリット】
ヤゴコロ研究所に訪問いただきありがとうございます。東大生ブロガーの西片(@nskt_yagokoro)です
この記事では、まず「Kindleが人気の理由」を解説した上で、それでも僕がKindleを使わない理由とKindleの代わりになるストアを紹介していきます
Kindleが人気の理由、メリット
Kindle
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皆さん知っての通り、「Kindle(キンドル)」というのはネットショッピングやAWSでお馴染みの「Amazon」が運営する電子書籍ストアです
日本では、電子書籍の代名詞とも言える存在で、知名度はダントツと言っても過言ではないでしょう。何も考えすぎに「とりあえずKindleで買う」という方も多いはず
Kindleが日本国内で人気の理由として、以下のような要因が考えられます
- Amazonのブランド力
- 専用の電子書籍リーダーが使える
- 本の取り扱い数が多いらしい(詳細は不明)
- Kindle unlimitedが優秀
「Kindle」とか「Kindle PaperWhite」のような、目に優しいE Ink端末を販売しているのは大きなメリットかもしれません。
ただ、楽天koboでも専用のE Ink端末は使えますし、他のストアでもAndroid搭載のE Ink端末を買えばいい話ではあります↓
Kindle最大のデメリット
前項ではKindleのメリットを紹介しましたが、ここからはデメリットの解説に移りたいと思います
汎用性皆無の独自フォーマット
画像ファイルに「JPEG」や「PNG」といったファイル形式があるように、電子書籍の世界にも様々なフォーマットが存在します
多くの電子書籍ストアで使われているのが「EPUB」というフォーマット。
あと、電子書籍ストアの中にはPDFでの保存に対応しているのものもあります。PDFなら対応しているアプリがいくらでもあるので非常に便利です
一方のAmazonはどうかというと、完全に独自のフォーマット(AZW, KCR, Topaz)を採用しています。僕がKindleを避ける理由がコレ。
中には「独自フォーマットのどこがダメなの?」「ずっとKindle使ってれば良くない?」と思う方も多いかもしれません
しかしながら、独自フォーマットには様々なデメリットが存在します
まず、Amazonが電子書籍サービスを終了されたら、今まで買ったKindle本がすべて無価値になってしまうこと。
オープンなフォーマットの場合、ダウンロードした本を他のプラットフォームで読むことも可能ですが、Amazon Kindleからはスムーズに移行できません
それでも、「大手のAmazonが電子書籍ストアを止めるわけなくない?」「みんなでKindle使えば万事解決じゃない?」という意見もあるかもしれません
しかし、それはそれで危険性を孕んでいて、Kindleの寡占が進んだ場合、不当に価格を釣り上げたり、他社が参入できなったりする恐れがあります
基本的に、少数の企業が市場を独占すると、サービスの質が下がる・価格が下がらないといった事態になって、最終的に損をするのは僕たち消費者という状況になりがち。
「独自フォーマットで囲い込みを狙うAmazonの思惑は、なんとしても阻止しなければならない」というのが僕の意見です
書き込みができない
あと、Kindleで購入した本のデメリットとして「書き込みに対応していないこと」が挙げられます
使ったことのある方なら分かると思いますが、楽天koboで買った本(EPUB)は、書籍に直接メモを書き込むことが可能です。実際スタイラス付属の専用端末も売っています
もちろん、PDF形式の電子書籍も書き込み可能です
では、Amazonの電子書籍はと言うと、(記事執筆時点では)書き込みに対応していないんですよね…
単に本を読むだけならいいのですが、メモ書きができないのは一部の人にとっては致命的な気がします
Kindle代替ストア
かなり前置きが長くなってしまいましたが、ここからはkindleの代わりになりそうな電子書籍ストアを紹介していきます
選考基準としては、汎用的なファイル形式である「EPUB」または「PDF」で電子書籍を販売しているストアを選ばせていただきました
楽天kobo
楽天koboとは、ネットショッピングやモバイル回線などでお馴染みの楽天が運営する電子書籍サービスです
もともとは、カナダの企業だったのですが、2012年に楽天に買収されて以降は「楽天Kobo」の名称でサービスが展開されています(ちなみにkoboはbookのアナグラムです)
記事執筆時点では、すべての電子書籍がEPUBで提供されているので、安心して利用できます
世界的にも大きなプラットフォームで、Kindle端末のような電子ペーパー搭載の専用端末も用意されています↓
honto
honto(ホント)とは、日本有数の印刷会社「大日本印刷株式会社(DNP)」が運営する電子書籍ストア。「電子書籍」と「紙の本」の共存を目指した画期的なサービスです
販売されている書籍のフォーマットは「EPUB」「XMDF」「.book」の3種類となっています
honto最大の魅力は、丸善、ジュンク堂、文教堂といった大型書店と連携していて、電子書籍と紙の本の両方がオトクに買えること。
普通、紙の書籍と電子書籍を両方買おうと思ったら、2冊分の出費となってしまいます(これが当たり前ですよね)
一方、hontoには「読み割50」というシステムがあり、電子書籍を買うと紙の本を50%OFFで買えるようになるります
つまり、1.5冊分の料金で紙の本と電子書籍が揃えられるわけです(実際にはこの他にも割引・ポイントあり)
「電車の中では電子書籍を読みたいけど紙の本も持っておきたい!」という方に最適なサービスとなっています
ただし、すべての本がEPUBとして販売されているわけではないので注意してください
出版社の公式サイト
出版社の公式Webサイトでも電子書籍が販売されていることがあります。フォーマットはEPUBかPDFが多い印象です
koboやhontoといった総合電子書籍ストアにこだわりがないなら、出版社のサイトから直接買うのもアリでしょう
ただし、楽天koboやhontoと違って専用のアプリが提供されていないことが多いので、やや読みづらいと感じることもあるかもしれません