Windows11も対応!イベントビューアーを起動してログを確認する方法
ヤゴコロ研究所に訪問いただきありがとうございます。東大生ブロガーの西片(@nskt_yagokoro)です
今回はWindowsパソコンでイベントビューアーを起動させる方法とログの見方について解説していきます
イベントビューアーとは?
イベントビューアー(event viewer)というのは、パソコンの使用中に発生したイベント(パソコン本体やアプリの起動・終了、エラーの発生など)を確認するための機能です
イベントビューアーはもともとWindowsパソコンに備わっている機能なので、外部のソフトをインストールすることなく使用できます(もちろん無料です)
パソコンの使用中に不具合が発生した場合には、イベントビューアーでログを確認してエラーを対処するといいでしょう
また、複数人でパソコンを共有している場合には、自分以外のユーザーがどのタイミングでパソコンを起動したのか分かるので結構便利です
イベントビューアーの起動方法
イベントビューアーを開く方法はいくつかありますが、今回は「ファイル名を指定して実行」という機能を使う方法を紹介していきます(Windows10でもWindows11でも手順はほぼ同じです)
まずは、キーボードの「Windowsキー」と「R」を同時に押してください(Windowsキーというのは、キーボードの左下にあるWindowsのマークが刻印されたキーです)
すると「ファイル名を指定して実行」というダイアログが表示されるかと思います
ここの「名前(O):」のところに半角英数字で「eventvwr」と入力して「OK」を押してください
これでイベントビューアーが起動するはずです↓
なお、上記の方法でイベントビューアーが起動できない場合には、以下の手順を試してみてください
- スタートボタン(Windowsのアイコン)をクリックして、アプリ一覧を開く
- 「Windows管理ツール」のフォルダをクリックして開く
- 「イベントビューアー」が出てくるので開く
なお、Windows11ではスタートボタンをクリックした後、「すべてのアプリ」をクリックしないとアプリの一覧が表示されないので注意してください
イベントビューアーでログを確認する方法
イベントビューアーを開くと、左側のほうに「カスタムビュー」「Windowsログ」「アプリケーションとサービスログ」「サブスクリプション」などと書かれたフォルダが表示されると思います
この中から、自分の参照したいログを探していきます
まずは試しに「Windowsログ」の中にある「システム」をクリックしてみてください
画面の中央にたくさんのログが表示されると思います
【ログの一覧で確認できる項目】
- レベル(情報、エラー、警告)
- 日付と時刻
- ソース
- イベントID
- タスクのカテゴリ
特に注目してほしいのが「レベル」と「イベントID」です
トラブル発生時にはレベルを確認
パソコンで不具合を発生した場合には、レベルのところが「エラー」になっているログを確認してみるといいでしょう
エラーログを見つけたら「ソース」と「イベントID」で検索してみると解決策が見つかる可能性が高いです
イベントIDの一覧
イベントIDはイベントの種類を示す数値です。主なイベントIDを下記に記しておきます(掲載順はテキトーです。すみません…)
イベントID | ソース | イベント |
12 | Kernel-General | Windows(OS)の起動 |
13 | Kernel-General | Windows(OS)のシャットダウン |
7001 | Winlogon | ログオン(ログイン) |
7002 | Winlogon | ログオフ(ログアウト) |
6005 | EventLog | イベントログサービスの起動 |
6006 | EventLog | イベントログサービスの停止(正常) |
6008 | EventLog | イベントログサービスが正常にシャットダウンせずに終了 |
6009 | EventLog | 起動時にブート情報を記録 |
6 | FilterManager | ログの記録を60分間中断 |
42 | Kernel-Power | スリープ状態に移行 |
107 | Kernel-Power | スリープ状態から復帰 |
たとえば「Windowsがシャットダウンした時刻を知りたい!」という場合にはイベントIDが「12」のログを探せばいいわけです
なお、ログの詳細を知りたい場合には、そのログをダブルクリックしてみてください
以下のようなウィンドウが出てきて、ログの詳細が閲覧できるようになります
ログの検索・操作
先ほど「自分の見たいログを探して確認してください」と言いましたが、ログの数が膨大なのでひとつひとつイベントIDをチェックするのは無理があります
特定のイベントだけを表示させたい場合には、右側にある「現在のログをフィルター」をクリックしてください
「ログの日付」や「イベントレベル」、「イベントID」を指定してフィルターをかけられるようになります
たとえば、シャットダウンの日付を知りたい場合には「すべてのイベントID」を「13」に書き換えて「OK」ボタンを押してください
シャットダウンに関するログのみが表示されるようになります
また、画面の右側にある「検索」機能を使えば、キーワードを指定してログを検索することも可能です
なお、ログのフィルター機能や検索機能は「現在表示されているログのうち条件に合うものを表示する」という仕様になっているため、別のフォルダに保存されているログに対してはフィルターが適用されません
別のフォルダのログを参照したい場合は、左側のツリーから別のフォルダに移動してください