【初心者向け】ARKマルチサーバーの立て方を解説【XserverVPS】
ヤゴコロ研究所に訪問いただきありがとうございます。東大生ブロガーの西片(@nskt_yagokoro)です
今回はARKのマルチサーバーを立てる方法&設定方法を解説していこうと思います
- ARKマルチサーバーを立てる主な方法
- ARKマルチサーバーを立てるための具体的な手順・設定方法
↓ARKのマルチサーバー用におすすめのレンタルサーバーはこちら!
ARK: Survival Evolvedとは?
「ARK: Survival Evolved」は2015年6月に海外ゲームメーカー「Studio Wildcard」からリリースされたサバイバルアドベンチャーゲーム。
恐竜や古代生物が棲息するオープンワールドでサバイバルを楽しむといった内容になっています
ARKでは、一切の道具を持たない状態からプレイが始まります。周囲の植物・石、動物を倒して得られた革などを駆使して道具や家を作り、危険な自然を生きぬくというのがARKのコンセプトです
ARKは数あるサバイバルゲームの中でもリアリティが高く、本格的で難易度の高いサバイバルが楽しめると有名で、最近はVTuberによる実況動画も人気となっています
ARKはSteamやEpic Games、Stadiaといった各種ゲーム配信プラットフォームで販売されており、これまでにはPC版、PS4版、XBOX版、Nintendo Switch版が配信されてきました(スイッチ版は提供停止)
AndroidとiOSに対応したモバイル版も存在しますが、PC版やPS4版、XBOX版とは内容がかなり異なっています
ARKはシングルプレイだけでなく、最大100人まで同時にプレイできるオンラインマルチプレイにも対応しています。本記事では、マルチプレイ用のサーバーを立てる方法について解説していきます
ARKマルチサーバーの立て方は主に4つ
ARKでオンラインマルチプレイ用のチサーバーを立てる方法としては、以下の4つが代表的です
- 公式サーバーを使う
- ARK専用の海外レンタルサーバーを契約する
- 自分のパソコン・PS4でサーバーを立てる
- VPS(レンタルサーバー)を使う←一番おすすめ
それぞれメリット・デメリットがあるので自分に合った方法でサーバーを立てましょう
公式サーバー | 海外の レンタルサーバー | 自分のPC | 国内VPS | |
費用 | 無料 | 有料 | 有料 | 有料 |
カスタマイズ | × | 〇 | 〇 | 〇 |
PCスペック | 無関係 | 無関係 | 必要 | 無関係 |
電気代 | 不要 | 不要 | 必要 | 不要 |
日本語対応 | – | △ | – | 〇 |
サポート | – | △ | – | 〇 |
公式サーバーを使う
一番手っ取り早いのはARKの公式サーバーを使うという方法です
無料で使えますし、難しい設定をすることなく使えるのが魅力ではあります
しかしながら、公式サーバーはマルチプレイに使うのには適していません
まず、一緒にプレイをするプレーヤーを選べないため、知り合いだけでプレイをするといった使い方が不可能です
また、ゲーム内での時間経過の速度や、ダメージ・経験値の倍率などのパラメータを自分でいじることもできないので、自由度はかなり低いといえるでしょう
24時間公式が提供しているサーバーのため、常に誰かがプレイしているという点も欠点の1つです。「戻ってきたら自分の拠点が誰かに荒らされていた」なんてこともあり得ます
マルチプレイを存分に楽しみたいのであれば、他の方法でサーバーを立てることをオススメします
ARK専用の海外レンタルサーバーを契約する
ARK専用の非公式サーバーを貸し出している業者も存在するので、そちらを利用するという手もあります
ARK用のレンタルサーバー業者としては「Nitrado (ニトラド)」や「G-Portal」が有名です
専用なだけあって「面倒な設定が不要」という利点があります
ただし、本記事の執筆時点においては、国内でARK専用のサーバーを貸し出している業者はいません。つまり、専用サーバーを使いたければ外国の業者と契約する必要があります
もちろん、英語で契約・設定する必要がありますし、万が一トラブルが発生した場合にも基本的に英語じゃないと対応してもらえません
また、海外業者のサーバーを契約する場合、日本を含めたアジア圏にサーバーがないケースもあります。こうした場合、サーバーとPCとの物理的な距離が遠くなるので、ラグが発生しやすいです
支払い方法も日本国内の決済方式は使えないことが多いので、海外居住者向けと言えるでしょう
自分のパソコン・PS4でサーバーを立てる
難易度は高いですが、自分のパソコンやPS4をサーバーとして使うことも可能です
サーバーの設定をGUI操作するための「ARK Server Manager」というソフトウェアが無料で配布されています。コイツをダウンロードして色々と設定すれば自分のパソコンでサーバーを立てることも可能です
パソコンさえ持っていれば(初期費用は)無料でサーバーを構築できるので、なるべく費用をかけたくない方にオススメです
ただし、無料なだけあって制限が多いのも事実。例えば、サーバー用パソコンの電源をつけている間しかマルチプレイができません
つまり、「自分が参加していないときにも他の人が自由にワールドに入れるようにしたい」という場合には、パソコンの電源をつけっぱなしにする必要があります
この時点で察しがつくとは思いますが、電気代が高くなりますし、パソコンの故障もはやくなります。また、エラーで止まったらアクセスできなくなってしまいます
その他にも「IPアドレスの固定化、ポート開放、不正アクセスの防止などのセキュリティ対策が必要」「サーバー用のパソコンでは他の作業がしづらくなる」「大人数でマルチプレイするなら高スペックなパソコンが必要」といったデメリットがあります
自分でサーバー環境をしっかり管理できる人なら話は別ですが、普通の人は避けたほうが無難です
↓自作サーバーのメリット・デメリット
VPS(レンタルサーバー)を使う
ARKのサーバーを立てる方法として定番なのが「国内のVPSを使う」という方法。簡単に言うと「自分専用のサーバーをレンタルする」という方式です。
レンタルと言うと「自由に使えなそう…」と思われがちですが、普通のレンタルサーバーと違ってVPSは自由度が高く、自分の好きなようにカスタマイズすることも可能ですし、root権限も付与されます
VPSなら先述した公式サーバーと違ってゲーム内でのパラメータを変えることができますし、サーバーを細かく設定したり、数週間分のバックアップを取ったり、、、といったことも可能です
日本企業のVPSであれば、日本語で設定できますし、日本人向けの決済手段にも対応しています。また、日本のサーバーが使えるのでラグが少ないのもメリットです
【変更可能なパラメータ】
- 攻撃力
- 被ダメージ
- 経験値倍率
- ステータス上昇率
- 生物のレベル など
ARKを思いっきり遊び尽くしたいなら、VPSを使うのが一番だと思います
レンタル料金は1ヶ月あたり数百円~数千円と結構安め。性能も自分の使い方に応じて色んなプランから選べます(具体的な立て方は後述)
↓主要なVPSの料金、スペック、信頼性などの比較
ARKマルチサーバーの立て方
一番簡単にARKのマルチサーバーを立てる方法は「VPSのテンプレート機能を使う」という方法です。XserverVPSやConoHa VPSといった一部のVPSでは、ARK向けのテンプレート機能が用意されており、一瞬でマルチサーバーを構築できるようになっています
ここでは、XserverVPSのテンプレート機能を使ってサーバーを構築する方法を見ていきましょう
ARKのマルチサーバーを立てる方法は以下の通りです
- VPSのアカウントを作成
- ARK用のテンプレートを選択
- 設定(自動構築)が完了するまで待つ
- ポートを開放する
- 立てたサーバーに接続
↓XserverVPSの詳細はこちら
※個人的に一番おすすめなのはXserverVPSですが「他のVPSも検討したい!」という方もいるかと思います。そういう方のたまに、VPSの比較記事を用意したのでご覧ください↓
VPSアカウントを作成
まずは、Xserver VPSのアカウントを作成していきます
以下のリンクから、Xserver VPSの公式サイトにアクセスし、右上の「お申し込み」ボタンをクリック
エックスサーバー社のサービスを初めて使う場合には「すぐにスタート!新規お申込み」、すでにアカウントを持っている場合は「ログイン」をクリックしてください
「すぐにスタート!新規お申込み」を選択した場合、以下のような情報入力画面が出てくるので、案内にしたがって入力してください
入力を終えたら「次へ進む」をクリックします
すると、登録したメールアドレスに確認コードが送られてくるので、お申し込みフォームに入力して「次へ進む」をクリック。
さっき入力したアカウント登録情報が表示されます。内容に誤りがないことを確認したら、一番下にある「SMS・電話認証へ進む」をクリック。
本人確認のために、SMS認証または電話認証を行います。認証に使いたい電話番号を入力し、SMSと電話認証のどちらを使うか選んでください
個人的にはSMS認証がおすすめです。
認証方法 | 概要 |
---|---|
SMS認証 | 電話番号を登録してあるスマホにメッセージが届く |
電話認証 | 電話番号を登録してあるスマホに電話がかかってくる |
認証コードを受信したら、お申し込みフォームに認証を入力し、「認証してサーバー申し込みに進む」をクリックしてください
テンプレートの選択
「認証してサーバー申し込みに進む」をクリックすると、プラン・テンプレートの選択ページが出てきます。
以下の入力例にしたがって入力していってください
入力項目 | 入力内容 |
---|---|
サーバー名 | そのままでも自分で決めてもOK ”ark-server”等が分かりやすいのでおすすめ |
プラン | ・4人以下:4GBプラン以上 ・30人以下:8GBプラン以上 ・30人超え:16GBプラン以上 ※どれを選べばいいか分からない場合は公式に問い合わせてみてください |
サーバーの契約期間 | 長期契約だと月額料金が安くなってお得 |
イメージタイプ | ARK を選択 ※タブを「OS」から「アプリケーション」に切り替えてから選択 |
rootパスワード | 半角英数字、半角数字、半角記号から2種類以上含んだ9文字以上70文字以内 |
SSH Key | 設定しない |
「お申し込み内容を確認する」をクリックすると、入力内容が表示されるので、間違いがないことを確認して「お支払いへ進む」をクリックしてください
支払い方法の選択画面が出てきます。支払い方法は「クレジットカード払い」と「翌月後払い」の2種類から選択可能です
クレジットカード払いを選択した場合、以下のような画面に移動するので、クレジットカード番号とセキュリティコードを入力します
申し込んだ直後は「サーバー設定中」と表示されますが、数分~1時間程度経つと使えるようになります。気長に待ちましょう(1時間以上待ってもサーバー設定中のままの場合、ブラウザの更新ボタンを押してください)
これでARKマルチサーバーの構築は終了です!(もはや申し込んだだけですが…)
ここからは実際にサーバーに接続していこうと思います
ARKのマルチサーバーに接続する方法
ポート開放
初期設定だと、ポート(サーバーに接続するための入り口のようなもの)が閉じられているので、サーバーに接続することができません。事前にポートを開放しておく必要があります。
XserverVPSにログインして、VPSパネル(管理者画面)の左下にある「接続許可ポート設定」をクリック。
一番上に「すべて許可」という項目があるので「ONにする」に切り替えてから、一番下の「接続許可ポートを設定する」をクリックします
これでポート開放は完了です!
IPアドレスとパスワードの確認
ARKのサーバーに接続するためには、「IPアドレス」と「接続用ののパスワード」が必要になってきます(接続用パスワードは、サーバー申込時に入力したrootパスワードとは別物です)
これらの情報を確認するために、VPSパネルの上部にある「コンソール」をクリック。
何やら黒い背景の画面が出てくると思います。最後の部分が「login: 」になっているので、その後に「root」と入力して「Enter」を押します
すると、下の行に「Password: 」と表示されるので、VPSの申込時に設定したrootパスワードを入力して「Enter」を押してください
Enterを押すと、サーバーに関する情報が表示されます。スクロールしていくとサーバーに接続するための情報(下記参照)が出てくるのでメモしておいてください
項目 | 概要 |
---|---|
Server IP Address | サーバー(VPS)のIPアドレス |
ARK Server Join Password | ARKサーバーに参加するためのパスワード |
ARK Server Admin Password | ARKサーバーで管理者コマンドを使うためのパスワード |
Steamにサーバーを登録する
サーバーに接続するための情報を確認したら、Steamにサーバー登録していきます。
まず、Steamを起動して、上のメニューから「表示」→「ゲームサーバー」の順に進んでください
登録済みのゲームサーバー一覧が表示されます。上部の「お気に入り」をクリックしてください。すると、以下のような画面に切り替わるので、下の「+」をクリック。
「+」をクリックすると、以下のようなIPアドレスの入力画面が出てきます。ここに、先ほど確認した「Server IP Address」を入力してください
IPアドレスを入力して「OK」をクリックすると、SteamにARKサーバーが登録されます。
登録されたARKサーバーを選択して、下の「接続」をクリック。
すると、以下のような画面が出てくるので、先ほど確認したパスワード(ARK Server Join Password)を入力して「ゲームに参加」をクリック。
上手くいけばサーバーにアクセスできるはずです。お疲れさまでした!
接続に成功すると以下のような画面が出来てきます。左上のサーバー名がSteamに登録したサーバー名と一致していればOKです