【家賃5千円未満】東大三鷹寮に住んでみた感想、メリット・デメリット等
東京大学三鷹国際学生宿舎、通称三鷹寮。それは東大公式の寮でありながら、廃墟のような外観から「刑務所」と揶揄され、また「ゴキブリの巣窟」と呼ばれ、しばしば地震・台風で倒壊したなどと噂される、悪名高き寮である。
しかし、これらのネガティブなイメージの多くは部外者によって形成されたもので、大半の東大生は三鷹寮の実態を知らない。
そんなわけで本記事では三鷹寮に約2年間住んでいた僕・西片(@nskt_yagokoro)が三鷹寮のリアルをお伝えしようと思います。
※本文章は別のサイトで公開していた文章をリライトしたものです。また筆者は新型コロナウイルス流行前に退寮したためコロナ禍での状況は分かりかねます。ご了承ください
【最終更新:2022年2月21日 公開:2021年2月6日】
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三鷹寮の魅力
まず知られざる三鷹寮の魅力を紹介していきたいと思います
家賃の安さ
三鷹寮の最大の魅力はなんといっても家賃が安いことです。家賃は破格の月4,700円で、光熱費や修繕費などを含めても月15,000円未満で住むことができます。都内のアパートなら月4万円でも安いと言われることを考えると三鷹寮の異常さが分かります。個室でシャワーやトイレ、キッチン、ベッドなどが全て備え付けられていてこの家賃というのは非常に良心的です。さらに共用棟と呼ばれる共用スペースを活用することで、冷房や暖房にかかる費用を極限まで抑えることができ、より安く生活することが可能です。
※令和3年4月より基本月経費が現行の11,250円から8,850円に変更されるそうです。詳しくは公式サイトをご覧ください
寮生との交流
三鷹寮では例年ウェルカムパーティーやバーベキュー、流しそうめんといった様々なイベントが開催されます。これらのイベントを通じて、普段の大学生活では関わることのない寮生と仲を深めることができます。国際学生宿舎というだけあって留学生も多く入居しており、多彩なバックグラウンドを持つ学生と接する良い機会になります。(今年はどうだったか分かりませんが)
とはいえ、あまり他人と関わりたくない人もいると思います。そんな人も心配は無用です。これらの行事は全て自由参加なので、人と関わるのが苦手な人は参加する必要はありません。他の学生寮だと、行事に強制参加させられて勉強等に支障を来したという話もよく耳にするので、意外と大きなメリットだと思います。
束縛されない生活
学生寮と聞くと門限が厳しいのではないかと思う人もいるかもしれません。しかし三鷹寮には門限はなく、その他厳しい規則も存在しません。また、ゴミの回収日が指定されておらず、いつでもゴミ出しができるのも案外うれしいポイントです。
多くの共用設備
三鷹寮ではアイロンや掃除機、自転車用空気入れなどの貸し出しを行っています。共用棟にはピアノや漫画、ホワイトボードや卓球台などがあり自由に利用することができます。さらに敷地内にはテニスコートとバスケットゴールもあります。
※敷地内にATMがあるとの情報をネットで目にしましたが僕が探した限りでは見つかりませんでした
なお、三鷹寮の設備については以下の記事で詳しくまとめてあります
三鷹寮の欠点
続いて三鷹寮の残念な点を紹介していきたいと思います
部屋の狭さ
部屋の広さは13平方メートルで決して広いとは言えません。その上、備え付けのベッドと勉強机がその大部分を占領しているため自由に利用できる面積は正直かなり少ない。ですが一人暮らしなので多少狭くてもなんとかなります。
立地
東大の寮とは思えないほど登校に時間がかかります。まず最寄駅である吉祥寺駅まで自転車やバスを使っても約20分、徒歩だと40分以上かかります。さらに吉祥寺から駒場東大前駅まで25分ほどかかるため、片道1時間弱かかります。一限の授業がある日は特に三鷹寮の立地を恨むことになるでしょう。
ただ、これに関しては今後もオンライン授業が続く可能性があるので、それほど気にならなくなるかもしれません
部屋の設備
家賃が安いので仕方がないのですが、個室の設備はそんなに良くないです。
例えば、寮生は自室に備え付けられている空調の温度設定ができません。そのため部屋の温度管理は困難を極めます。特に春や秋は冷風が出るか温風が出るか分からないため非常に不便です
さらに夏、暑いからといって窓を開けると、網戸がついていないため虫が大量に入ってきます。共用棟や近くの図書館など空調設備が整っている場所に行くことをオススメします。
あと当然かもしれませんが、冷蔵庫や電子レンジ、テレビといった生活家電は備えつけられていないので、各自で準備する必要があります。
一部の例外を除いて2年で新しい住居に引っ越すことになると思うので、新しい家電を買って2年後に処分・移動するよりは、家電レンタルサービスで借りた方が安上がりですし楽だと思います
オススメの家電・ガジェットレンタルサービスは以下の記事にまとめてあります。是非ご覧ください
その他のデメリット
他にも「トイレとシャワー室が一体化している(便器の真上にシャワーがついている)」とか「キッチンが狭い」とか「他人を入室させてはいけない」とか色々と不便な点はありますが、住んでいるうちに慣れる(たぶん)ので心配ないです
結論
三鷹寮にはいくつかの欠点はあるものの、それらを上回る魅力が多くあるように(個人的には)思います。三鷹寮に入居するメリットは上記の他にもたくさんある(話のネタになる、女子フロアはオートロック付き等)ため、地方から東大に進学する方は一度入居を検討してみてはいかがでしょうか。
なお、冒頭で述べたゴキブリに関しては、何回も出没したと言う人もいれば一度も見たことがないと言う人も多くいるため、部屋次第(入居者次第?)だと思います。ちなみに僕の部屋には1年目は2匹出現しましたが、2年目は全く見なくなりました
ゴキブリがどれくらいいるのかは定かではありませんが、自然豊かな環境であることは間違いありません。狸の目撃例も数多く報告されていますし、夏にはカブトムシが結構出現するようです(僕も何度が見ました)
自然を楽しみながらゆったりと生活するのには最適な住環境だと思います。地方から進学する方はぜひ検討してみてください
※選考に際にしては親の年収が考慮されるそうですが、詳しいことは公表されていません。三鷹寮には何人か知り合いがいますが、経済的に余裕のない人ばかりというわけでもないので、そんなに厳しくないと思います(東大生の親の年収が高すぎるだけかもしれませんが…)
倍率とかに関しても公式情報は皆無ですが、三鷹寮に受けて落ちたという話はあまり聞かないので試しに申し込んでみるのがいいかと思います
以上、東大生ブロガーの西片(@nskt_yagokoro)でした!
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三鷹国際学生宿舎 公式情報:https://www.c.u-tokyo.ac.jp/campuslife/housing/dormitory/mitaka/about/
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