【悪用厳禁】VPSとは?VPSでできること一覧
ヤゴコロ研究所に訪問いただきありがとうございます。東大生ブロガーの西片(@nskt_yagokoro)です
今回は「VPSとは何なのか」「VPSで何ができるのか」について解説していきます
【最終更新:2022年7月9日】
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VPSとは?
まずは簡単は「VPSとは何か」について解説していきます。「もう知ってるよ!」という方は読み飛ばしてください
VPS(Virtual Private Server)とは、仮想的に構築された専用サーバーのこと。日本語だと「仮想専用サーバー」と訳せます
サーバーのバードウェア、メモリ、OS、アプリケーションを他人で共有するのが「共用サーバー」なのに対して、1台の物理的なサーバーの中に、複数の環境を仮想的に構築するのが「VPS」です(カゴヤさんのサイトに分かりやすい図があったので引用します↓)
名前に「プライベート(P)」が入っているだけあって、VPSの利用者は自分の好きなようにOSやらアプリやらをカスタマイズ可能です
サーバーの方式としては「VPS」や「共用サーバー」の他にも「専用サーバー」があります
専用サーバーは文字通り、「物理サーバーごと自分で用意して自分だけで使用する」という方式です。
サーバーを住宅で例えると、専用サーバーが「一軒家」、VPSが「アパート」、共用サーバーが「ルームシェア」って感じです
専用サーバーは一軒家のようなものなので、初期費用も洒落にならないですし、もちろん管理費もかかります。金と知識と時間がある人限定って感じですね
他方、共用サーバーはルームシェア同様、他の利用者の影響を強く受けます。料金は安いかもしれないけど、自由が少なく「やりたいことができない」という致命的な欠点があります
というわけで登場したのが「VPS」です
先述した通り、VPSは1台の物理的なサーバーの中に、複数のサーバーを仮想的に構築します
ハードウェアは共有しているものの、実行環境はそれぞれ違うので、共用サーバーよりも不自由なく好きなことができるのがVPSの最大の利点。
つまり、専用サーバーと共用サーバーの「いいとこ取り」したのがVPSってわけですね
なお、サーバーというのは「24時間365日止まらずに動作するコンピュータ」みたいな認識でOK。
普通のパソコンは、シャットダウンせずにずっと動かしていると、動作がだんだん遅くなっていったり、エラーで止まったりということがありますが、サーバーは長時間動かしてても平気です。
VPSなら”なんでも”できる
さっき説明したとおり、サーバーというのは「24時間365日動かし続けることのできるパソコン」みたいなもの。
普通のパソコンでできることは基本的に何でもできますし、普通のパソコンじゃできないこともできます
サーバーの中でも、VPSは共用サーバーよりも自由度が高いのが特徴です。つまり、良いことも悪いことも何でもできちゃうのがVPS。
本記事ではVPSでできることをいくつか紹介しますが、くれぐれも悪用だけはしないようにしてください
マイクラ等のゲームサーバーが立てられる
VPSの利用目的で多いのが「オンラインゲーム用のサーバー」ですね
一部のゲームだと、マルチプレイ用のサーバーを自前で用意する必要がありますが、VPSだと比較的低価格でマルチサーバーが使えるようになります
もちろん数百人規模で使うマルチサーバーを構築するのには莫大なお金がかかりますが、10人程度で使うなら月に数百円~数千円くらい払えば十分です
例えば「ConoHa VPS」の場合、Minecraft、Rust、ARK、CS: GO、Factorio、テラリア、7 Days to Die、Assetto Corsa、Valheimの「テンプレートイメージ」が用意されているので、わりと簡単にゲーム用のサーバーが立てられます
ゲーム用にVPSを使うなら、現時点では「ConoHaVPS」1択です
macやスマホからWindowsが使える
一部のVPSではWindowsが使用可能です。ネット経由でVPS上のWindows環境にアクセスすることで、普通のWindowsパソコンと同じようにWindowsが使えちゃいます
自分のPCでWindowsを動かすわけではないので、動作は快適ですし、MacからでもスマホからでもWindowsが操作できます
「Windowsでしか使えないソフトを使いたいけど、Windows PCを買うのはちょっと、、、」という人にオススメです
ちなみにmacでWindowsを使う方法として、「Parallels Desktop for Macを使う」という方法もあります。詳しくは以下の記事をご参照ください
ブログやWebサイトが公開できる
VPSを使えばブログやWebサイトを公開することだってできます
ブログの公開といえばレンタルサーバーを使うのが主流です。レンタルサーバーのほうが設定が簡単なので、一般的にはレンタルサーバーを使います
しかしながら、一部のVPSでは「KUSANAGI」や「WEXAL(ウェクサル)」といった高速化ツールが利用できるため、レンタルサーバーでブログやWebサイトを公開せずに、あえてVPSを使う人もいます。
- KUSANAGI:超高速のWordPress実行環境
- WEXAL:webサイトのソースコードを変更することなく使える高速化エンジン
サイトの表示速度はSEOに関わる重要な指標です。Googleのデータによると、サイトの表示がたった1秒遅れだけでコンバージョン率が7%下がるとのこと。
本気でブログを運営する方、やや複雑な設定も耐えられる方には、VPSのほうが向いてるかもしれません(VPSのほうが安いことも多い)
もちろんWordpressで作ったブログでも、自分で1から作ったブログても公開可能です。HTMLやCSSの勉強用にも使えます
FX自動取引ソフトMT4が使える
FXの自動取引のためにVPSを利用する方も多いです
日々動向をこまめにチェックして、手動で取り引きし続けるのには、相当な労力が必要になります。
そのため、MetaQuotes社が開発したMT4、MT5(メタトレーダー4,5)に代表されるような「FX自動取引ツール」が必須となってきます
自動取引ツールというからには24時間365日休まずに動いてくれるのが理想的です。
しかし、自宅のパソコンをずっと動かし続けるのは電気代もかかりますし、そもそも一般的向けのパソコンは長時間動かし続けることを想定して作られていないので、割とちょっとしたことで止まっちゃいます
パソコンの停止中に大暴落が起きたりしたら取り返しがつかなくなりますよね。
というわけで、長時間の連続使用に適したVPSを契約する人が多いというわけです
ちなみに「FX専用VPS」なるものも存在します→「お名前.com デスクトップクラウド」公式サイト
SNS(Twitterなど)のbotが動かせる
VPSではコンピュータを24時間365日動かすことができるため、botの実装にも使えます
例えば「30分ごとにTweetを投稿するbot」のように、毎回毎回パソコンを立ち上げるのが大変な処理はVPSで自動化するのもアリです
PythonやRuby、JAVA等の実行環境を構築できる
最近はエンジニア以外でもプログラミングに触れる機会が多いので、この記事をお読みの方の中にも多少なりともプログラミングの経験がある方もいると思います
ある程度、プログラミングができるようになってくると、「Rubyで作ったWebアプリをネットに公開したい」とか「Pythonで実装したAIを世界中の人に使って欲しい」とか思うようになるかもしれません
そういう高度な要求にもVPSは応えてくれます。
プロキシサーバーが作れる
VPSは「プロキシサーバー」として運用することもできます
プロキシ(proxy)とは「代理」を意味する英単語で、プロキシサーバーというのは「自分のパソコンの代わりにネットに接続してくれるサーバー」を指します
例えば、スマホからWEBサイトにアクセスするとき、「スマホ⇔Webサイト」のように、直接データのやり取りをするのが普通です
しかし、プロキシサーバーを使うことで「スマホ⇔プロキシサーバー⇔WEBサイト」みたいな感じで、間接的にWebサイトにアクセスできるようになります。
直接アクセスしないので「データの漏洩が防げる」[アクセス元を秘匿できる」「危険なサイトにアクセスせずに済む」といったメリットがあり、セキュリティ対策として使われることが多いです
察しのいい方は分かると思いますが、犯罪者が身元をバレないようにするために使うケースもあります(皆さんは悪用しないでください)
他にもたくさん
本記事ではVPSでできることをいくつか紹介しましたが、これらの他にもできることはたくさんあります
- バックアップサーバーを構築できる
- オンラインストレージを安価で自作できる
- チャットサーバー・メールサーバーが作れる
- VPNサーバーを作れる
- ハニーポットを動かせる などなど
大手VPSサービスを徹底比較!
別記事にて大手VPSサービス9社を徹底比較しました
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「VPSを選ぶ際にチェックすべきポイント」や「VPSと共用サーバーの違い」などについても詳しく解説してあります。ぜひご覧ください↓