【危険?】自宅にサーバーを構築するメリット・デメリット【オススメできない?】

ヤゴコロ研究所に訪問いただきありがとうございます。東大生ブロガーの西片(@nskt_yagokoro)です
今回は自宅にサーバーを構築するメリット・デメリットを紹介していこうと思います
↓おすすめのVPS(自宅サーバーより断然コスパがいいです)

↓ファイルサーバーならNASがオススメ(設定が簡単です)

自宅にサーバーを構築する方法
自宅にサーバーを構築するためには以下のような機材・環境が必要になってきます
- サーバー本体
- 静音ケース
- 固定IPが使える回線
- ネットワークルーター
- スイッチングハブ
- UPS(無停電電源装置)
- リブーター
小規模な運用であれば、既存のパソコンをサーバーとして使うのもアリかと思います。しかし、多くのアクセスが見込まれる場合には、それなりにスペックの高いサーバーが必要です
自宅で使う場合、サーバー本体だけで使用すると音がうるさいので、静音ケースを使うのが一般的です。また、電源ランプやアクセスランプがまぶしい場合には必要に応じてマスキングすることになります
サーバーをネットに公開する場合にはIPアドレスを固定する必要があるので、固定IPの使えるプロバイダーを契約する必要があります
あと、停電時のトラブルを回避するための無停電電源装置も必要です
サーバーにインストールするOSは無料のものが多いので、あまり気にしなくて大丈夫です
自宅にサーバーを構築するメリット
続いては自宅にサーバーを設置するメリットを紹介していきます
サービスが終了する心配がない
自宅にサーバーを構築するメリットとして「サーバー終了の心配がない」ことが挙げられます
外部のサービスに頼っていると、そのサービスが停止した場合に移行作業が面倒ですが、自分でサーバーを立てちゃえば(自分がやめない限り)半永久的に使い続けることが可能です
サーバー運用の知識が身につく
サーバーを構築、運用するためにはネットワークやコマンド操作などインフラ関連の知識が必要になります
つまり、構築から運用までの一連の作業で自力でおこなうことで、自然とサーバーにまつわる知識を身につけることができるわけです
自己管理さえできれば最高
自作のサーバーなら完全に自分の好きなようにいじれるので、技術さえあれば何でもできます
レンタルサーバーだと「アダルトサイトの運営は禁止!」などと規約が厳しかったりもしますが、自分で立てたサーバーなら規約を気にせずに運用できます
就活や転職で役に立つ(かも)
自宅にサーバーを立てることができれば、就活や転職の際に自己アピールとして使えるかもしれません
自宅にサーバーを立てたことのある人は少ないので、IT企業を志望する場合には面接官の印象に残りやすいかと思います
自宅にサーバーを構築するデメリット
初期費用が結構かかる
この記事をお読みの方の中には「自分でサーバーを立てちゃえばお金の節約になりそう」とお考えの方もいるかもしれませんが、実際は自宅サーバーのほうが初期費用が高くなります
サーバー本体はもちろんのこと、スイッチングハブ、静音ケース、UPS(無停電電源装置)などの初期投資が必要です
不要になったパソコンをサーバー用として流用するなら費用は抑えられるかもしれませんが、イチから機材を揃えるとなると10万超えは覚悟しておいたほうがいいでしょう
レンタルサーバーやVPSの初期費用が数千円以下(無料のところも)であることを考えると、自宅サーバーが如何に金がかかるかお分かりいただけるかと思います
費用を抑えたいなら素直にレンタルサーバーやVPSを使うようにしましょう。月額料金は数百円~数千円程度なので、確実に自宅サーバーより安上がりです
↓VPSのスペック・料金の比較記事

電気代も洒落にならない
「初期費用は高くても長い目で見れば経済的なのでは?」という意見も聞こえてきそうですが、残念ながら自宅サーバーは維持費も結構かかります
維持費の中でも厄介なのが「電気代」と「固定IP代」です
一般的にサーバーは24時間365日稼働させておくものなので、電気代がめちゃくちゃかかります。
少なくとも電気代だけで1ヶ月あたり数千円はかかると思っておいてください
レンタルサーバーやVPSなら電気代を自己負担する必要はないので、コスパを重視するならやはり自宅サーバーは避けたほうがいいかと思います
もし自宅で大規模なサーバーを構築するなら、事業者向けの電力プランに乗り換えたほうが安上がりかもしれません
↓オススメの電力会社

固定IP代もかかる

サーバーをネットにつなぐためには、電気だけでなく「固定IP」にもお金をかける必要があります
家庭用の回線ではIPアドレスは度々変更されるため、ネットに公開する場合にはなにかと不都合が生じます
そこで、IPアドレスが不変の「固定IP」を導入する必要があるわけです
安い業者なら毎月1000円程度で契約できますが、人によっては高額に感じるかもしれません(VPSやレンタルサーバーならほぼ同額で全て完結しますからね…)
おすすめの固定IPプロバイダーと月額料金は以下の記事にまとめてあるので確認してみてください

火災が起きやすい
ネットで調べてみると分かるのですが、自宅サーバーから出火したという話はかなり多いです
長時間動かし続ける以上熱は持ちやすいですし、掃除をしっかりしていないとホコリが原因で火災が起こることもあります
特にノートPCをサーバー代わりに使う場合には注意が必要です。ノートPCはサーバー用として使われることを想定して作れられたものではないので、専用のサーバーに比べて火災が起きやすいと言われています
設定やトラブル対応が大変
当たり前ですが、サーバーを構築するためには色々の設定をする必要があります
そのため、知識や経験がないとサーバー運用まで漕ぎ着けるのは難しいかもしれません
また、ハードディスクが壊れたりエラーが出たりした場合には、自力で対処する必要が出てきます
先述したとおり、サーバーは一日中動かし続けるものなので、故障する確率も当然高くなってきます。そういうときに自分の力でどうにかしなければならない、ということを覚えておいてください
トラブルへの対処法を学ぶためにサーバーを運用するなら苦ではないかもしれませんが、単にWebサービスを公開したいだけならわざわざ自力でサーバーを構築する必要はないかと思います
セキュリティ対策も必要

サーバーはネットに接続するものなので、セキュリティ対策もしっかり行う必要があります
具体的には以下のような対策が必須となってきます
- アクセス制御:ファイアウォールやポート開放などで公開する範囲を絞る
- DDoS攻撃対策:DDoS(短時間で大量のアクセスをしサーバーダウンを狙う攻撃)への対策が必要
- 脆弱性対策:自動アップデートでバグを対処するように設定
- ウイルス対策:セキュリティソフトを導入して対処
特にゲーム用としてサーバーを使う場合にはDDoS攻撃に遭う可能性はかなり高いので注意が必要です
その他にも様々な対策が必要になるので、初心者には結構キツイかもしれません
こだわりがないなら代替策を
ここまで自宅にサーバーを構築するメリット・デメリットを紹介しましたが、正直強いこだわりがないなら外部のサービスを利用したほうがいいと思います
自宅サーバーは「サーバー運営自体を楽しみたい人」には最適ですが、それ以外の人はわざわざ自宅サーバーを選ぶ必要はありません(つまり、”一般のご家庭”向けではなく”逸般の誤家庭”向け)
ブログやWebサイトを作るなら「レンタルサーバー」を、Webアプリ等の複雑なサービスも作りたいなら「VPS(Virtual Private Server)」を利用するのがオススメです
レンタルサーバーやVPSなら、初期費用や運用費を抑えられますし、専門の業者が管理しているのでダウンする心配も少ないかと思います
↓おすすめのレンタルサーバー

皆さんの中には「外部のサーバーだと好きなことができないのでは?」と思っている方もいるかもしれませんが、VPSなら割といろんなことができます
VPSなら一般的なレンタルサーバーと違ってサーバーのroot権限も付与されるので、まるで自分専用のサーバーかのように自由に使うことが可能です(Privateっていうくらいですからね)
おすすめのVPSについては以下の記事にまとめてあるので、興味のある方はのぞいてみてください
