2021年最新!主要な検索エンジン一覧と日本・世界のシェアランキング
ヤゴコロ研究所に訪問いただきありがとうございます。東大生ブロガーの西片(@nskt_yagokoro)です
本記事では、日本・世界で利用者の多い検索エンジンの特徴とシェアについてまとめてみました
【最終更新:2021年10月15日 公開:2021年7月2日】
主要な検索エンジンの一覧
日本・世界で利用者の多い検索エンジンは以下の通りです
- Bing
- Yahoo!(Bing系)
- Yahoo! JAPAN(Google系)
- DuckDuckGo(Bingなど)
- Startpage.com(Google系)
- Baidu
- Yandex
- Brave Search
- NAVER
- Ecosia(Bing系)
- Neeva
- goo(Google系)
- Infoseek(Google系)
カッコ内の「Google系」というのは、Google検索のアルゴリズムを採用しているという意味です。
日本で利用者の多い「Yahoo! JAPAN」もGoogle系の検索エンジンなので、Google検索とほぼ同じ検索結果が表示されます(一部、自社サービスを優先させたりと多少の違いはあります)
上の一覧を見れば分かるように、アルゴリズムまで自前で開発しているサービスは少なく、多くの検索エンジンはGoogleやBingなど大手企業のアルゴリズムを基に開発されています
主要な検索エンジンを大まかに分類すると以下のようになります
ブラウザ系
検索エンジンを開発している企業の中には、ブラウザも開発している企業が多いです(ブラウザと検索エンジンは切っても切れない関係にありますからね)
以下、主要なブラウザと対応する検索エンジン一覧です
- Google Chrome:Google検索
- Microsoft Edge:Bing
- DuckDuckGoブラウザ:DuckDuckGo
- Brave:Brave Search
- Yandex:Yandex
Safariを展開するAppleも検索エンジンを開発中との噂がありますが、詳しいことは明らかになっていません
プライバシー重視
近年はユーザーデータの収集を行わない「非追跡型」検索エンジンの利用者が増えています
- DuckDuckGo(複数のインデックスを加味)
- Brave Search(独自のインデックス)
- Startpage.com(Googleのインデックス)
特定の国・地域で人気
特定の地域でのみ圧倒的なシェアを誇る検索エンジンも存在します
- 中国:Baidu
- ロシア:Yandex
- 韓国:NAVER
独自路線
- Ecosia:検索事業の収益が植林に充てられる。
- Neeva:有料の検索エンジン。広告が表示されない。
各検索エンジンの特徴
続いて各検索エンジンの特徴を説明していこうと思います
日本をはじめとする多くの国(中国やロシアなど一部の国を除く)でシェア1位を誇る検索エンジン・Google(グーグル)。
インデックスに登録されているサイトの数は世界最大。検索でヒットするWebページの数は群を抜いています。(さすが王者という感じですね)
通常のWeb検索の他にも、論文検索(Google Scalar)や鼻歌検索、画像検索など様々なサービスを展開しています
利用者は多いですが「Webページのタイトルを勝手に変更する」「広告が多い」などデメリットも目立ちます
検索結果の傾向としては、大手メディアが圧倒的に上位ヒットしやすいです(逆にページの質が良くても小規模なサイトはトップヒットしにくいです)
Google公式サイト:https://www.google.com
Bing
Bing(ビング)は言わずと知れた大手IT企業・Microsoftが提供する検索エンジン。
Windowsに標準搭載されているブラウザ・Microsoft Edgeではデフォルトの検索エンジンとして採用されているため、日本でも知らず知らずのうちに使っているという方は多いと思います
これといった特徴はありませんが、Googleに次ぐ検索エンジンとして今後どう進化していくのか非常に楽しみです
Bing公式サイト:https://www.bing.com
DuckDuckGo
プライバシー重視の検索エンジンといえば「DuckDuckGo(ダックダックゴー)」
検索データを自社の広告事業に役立てているGoogleとは異なり、ユーザーの行動を追跡しないことを第一に掲げているため「検索データが記録されるのは気持ち悪い」と感じる方にオススメです。もちろん検索した内容がターゲティング広告に反映されることもありません
また、他の検索エンジンや主要Webサイトでの検索結果を表示してくれる「!bang」という便利機能も搭載。例えば「!w DuckDuckGo」と検索すれば、Wikipedia内のDuckDuckGoのページが開きます。
テーマを切り替えることで、検索結果の背景色を変えることも可能です。
DuckDuckGo公式サイト:https://duckduckgo.com
Brave
つい先日、プライバシー重視のブラウザ・Brave(ブレイブ)も検索エンジン(β版)の提供を始めました。その名も「Brave Search」です(そのまんまですね)
Brave Searchの特徴は、ブラウザ同様プライバシー重視であること。「DuckDuckGoと被っちゃってない?」と思う方も多いかと思いますが、DuckDuckGoが他社のインデックスを総合的に判断して検索結果を表示しているのに対し、Braveは自社製のインデックスのみを使用することで透明性を主張しています
現在は開発途上ということで機能は少ないですが、今後に期待したいと思います
Brave Search公式サイト:https://search.brave.com
Ecosia
環境問題に興味のある方にオススメなのが、ドイツの検索エンジン「Ecosia(エコシア)」
Ecosiaの運営団体は環境保護に力を入れており、検索事業で得られた収益の80%以上を植林事業に寄付しています
検索結果の右上には「自分の検索が何本の植樹につながったか」が表示されるので、検索してるだけで社会貢献している気分になれます
Ecosia公式サイト:https://www.ecosia.org
Baidu
Baidu(百度・バイドゥ)は同名の中国企業が運営する中国シェアトップの検索エンジン。
Google検索に非常に似ていますが「中国政府にとって不都合な情報が検閲される」など情報収集ツールとしては欠陥があるため、中国人以外の方が使うメリットはほとんどないと思います(そもそも中国語で表示されるので使いたいと思う人は少なかもしれません)
Baidu公式サイト:https://www.baidu.com
Yandex
Yandexはロシア最大の検索エンジンサービス。ロシア以外にも旧ソ連諸国で利用者が多い検索エンジンです
Yandex公式サイト:https://yandex.com
NAVER
LINEの元親会社として有名な韓国企業・NAVERも検索エンジンを提供しています
BaiduやYandex同様、韓国での使用に特化しているため、日本人が利用する意味は大してないと思います
NAVER公式サイト:https://www.naver.com
日本・世界シェア
2020年5月〜2021年6月における日本・世界の検索エンジンのシェアランキングを掲載しておきます(参考:statcounter)
日本シェア
- Google 75.99%
- Yahoo! 20.47%
- Bing 3.13%
- DuckDuckGo 0.18%
- Baidu 0.12%
世界
- Google 92.49%
- Bing 2.31%
- Yahoo! 1.53%
- Baidu 1.29%
- Yandex 0.79%
- DuckDuckGo 0.6%
アメリカ
- Google 88.45%
- Bing 5.67%
- Yahoo! 3%
- DuckDuckGo 2.42%
- Baidu 0.12%
- Ecosia 0.11%
中国
- Baidu 80.14%
- Sogou 10.68%
- Bing 3.49%
- Google 2.44%
- Haosou 1.45%
- Shenma 1.24%
ロシア
- Google 50.79%
- YANDEX RU 37.16%
- YANDEX 9.85%
- Mail.ru 1.09%
- Bing 0.48%
- DuckDuckGo 0.29%
韓国
- Google 84.38%
- NAVER 11.64%
- Bing 1.61%
- Daum 1.35%
- Yahoo! 0.45%
- DuckDuckGo 0.22%
まとめ
今回は主要な検索エンジンについて簡単に紹介しました
多くのブラウザがデフォルトの検索エンジンとして採用しているということもあり、日本ではGoogle一強状態となっていますが、他の検索エンジンも使ってみると新たな発見があるかと思います
現代人にとって情報の窓口ともいえる検索エンジン。一企業が圧倒的なシェアを握っている現状はあまり好ましくないと個人的には思っているので、Google以外の企業も頑張ってほしいです
なお、本記事で紹介した検索エンジン(Neeva以外)は全て無料で使えるのでぜひ色々試してみてください
以上、東大生ブロガーの西片(@nskt_yagokoro)でした!